“積読”供養

溜まってしまった本を整理するため、“積読”に目を通すことにした。その記録。

『世界の装飾タイル』

『世界の装飾タイル 古代オリエントから近代まで、建築装飾を彩る文様の世界』 世界のタイル博物館 編 青幻舎

世界の装飾タイル―古代オリエントから近代まで、建築装飾を彩る文様の世

 世界のタイル博物館というのは、愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムの敷地内にある施設らしい。Wikipediaによると、1991年(平成3年)にタイル研究家の山本正之から6,000点のタイルコレクションが常滑市へ寄贈され、その管理・研究・公開がINAXに委託されたことから1997年に開館。同コレクションと、INAX保有する資料を展示公開している、となっている。

 オリエント(エジプト、メソポタミア)、イスラーム(イラン、トルコ、シリア、パキスタン)、スペイン、オランダ、イギリス、日本のタイルと、別項として中国、ドイツの陶板のカラー図版が載せられている。

 読む本というよりも、眺める本。

 先日のトルコ・シリアの大地震で、人的にもだが、こうしたタイルが使われた歴史的な建築にもかなりの被害があったと思われる。もちろん今すぐに訪ねていくことは難しいが、現地で美しい青タイルを見ることができる日が早く訪れることを祈る。