“積読”供養

溜まってしまった本を整理するため、“積読”に目を通すことにした。その記録。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『世界を、こんなふうに見てごらん』

『世界を、こんなふうに見てごらん』 日高敏隆 著 集英社文庫 動物行動学の研究者である日高先生。2009年11月に亡くなられているので、一連の新型コロナ感染拡大はもちろん、2011年の状況も見ずに逝ってしまわれたのであった。 今福道夫先生の解説によると、…

『ホペイロの憂鬱』

『ホペイロの憂鬱 JFL篇』 井上尚登 著 創元推理文庫 『幸せの萌黄色フラッグ ホペイロ坂上の事件簿 J2篇』 井上尚登 著 創元推理文庫 自分は、普段、スポーツ観戦どころか結果すら見る習慣がない。運動する習慣もなく、健康のためになるべく歩くようにして…

『緑の英国・アイルランドのクルマ旅』

『緑の英国・アイルランドのクルマ旅 フランスからドーバー海峡を渡って再びフランスへ、小さなプジョーで1000㎞』 笹目二朗 著 枻文庫 枻文庫は、【エイブンコ】と読むらしい。枻は、訓読みでは【かい】。舟を漕ぐ道具のことだ。と同時に、弓の歪みを直す道…

『須賀敦子の方へ』

『須賀敦子の方へ』 松山巖 著 新潮文庫 自分が須賀敦子という作家を知ったのは、2000年を越えてからだったと思う。1998年に亡くなっているので、ある意味で、間に合わなかった、もしくはすれ違いになった作家である。 本作は、評論家・小説家である松山氏に…

『午後からはワニ日和』

『午後からはワニ日和』 似鳥鶏 著 文春文庫 自分は、アレルギー体質もあって、ペットを飼うことができないのであるが、動物には興味がある方である。そんなわけで、本のタイトルに動物が入っていたりすると、ついつい手を伸ばしてしまう傾向がある。そして“…

『懐石料理とお茶の話(上) 八代目八百善主人と語る』

『懐石料理とお茶の話(上) 八代目八百善主人と語る』 江守奈比古 著 中公文庫 上巻の方だけがあった。この本が“積読”になっていたのは、おそらく、下巻が見つかってから通して読むつもりで、忘れてしまったからだろう。 享保年間に創業したとされる料理屋…

『アップルの人』

『アップルの人』 宮沢章夫 著 新潮文庫 この本こそ、いったい、なぜ購入したのか? まったく思い出せない。 ちなみに、アップルとは、Macの会社のアップルである。そして、自分の使っているPCのOSはWindowsである。 3ページばかり読んで、諦めた。 これ、Ma…

『「レ・ミゼラブル」百六景』

『「レ・ミゼラブル」百六景』 鹿島茂 著 文春文庫 タイトルは知っていて、部分的にはあらすじも知っているが、きちんと読んだことのない文学作品は多々ある。『レ・ミゼラブル』も、そういった作品の1つだ。 『ああ無常』の邦題で、かなり端折られた“子供向…

『僕は、そして僕たちはどう生きるか』

『僕は、そして僕たちはどう生きるか』 梨木香歩 著 岩波現代文庫 梨木氏の綴る日本語が好きだ。凛として、美しい日本語だと思う。 そのため、書店で未読の梨木氏の書籍を見つけると、購入し、そして、大抵は、間を置かずに読む。それなのに、この本は“積読”…

『汽車旅放浪記』

『汽車旅放浪記』 関川夏央 著 中公文庫 関川氏は、確か、夏目漱石に関する本を出されていたはずで、その関係で買った本だと思う。まあ、はっきりは覚えていないのだが。 関川氏は、所謂“鉄道ヲタク”のようだ。 実際のところ、“鉄道ヲタク”がどういった集団…

『場所はいつも旅先だった』

『場所はいつも旅先だった』 松浦弥太郎 著 集英社文庫 何で、これを買ったのか? まったく覚えていない。 松浦氏のことを知っていたわけではなく、カバーのビジュアルに惹かれたとも思えない。 松浦氏は、元『暮らしの手帖』編集長だったらしいので、その関…

今年の目標、あるいは、方針のようなもの

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 今年の目標は、部屋の物を整理すること。 物はいろいろあるのだが、もっとも問題になりそうなのが、本である。 仕事関係で購入した本で、もう古くて使わないだろうという類は整理しやすい方で、それ以外の…