“積読”供養

溜まってしまった本を整理するため、“積読”に目を通すことにした。その記録。

『【図説】バラの博物百科』

『【図説】バラの博物百科』 ブレント・エリオット 著 原書房

図説 バラの博物百科

 著者のブレント・エリオットは、英国王立園芸協会所属の歴史家。

 英国王立園芸協会というのは、1804年にイギリス・ロンドンにおいて設立されたロンドン園芸協会を前身とする学会。フラワー・ショーの開催、多くのモデル・ガーデンの一般公開、園芸に関する出版を行っている。

 一時、日本支部というのがあったようなのだが、スポンサーとの契約終了で解散したらしい。

 

 で、この本は、英国王立園芸協会の管理するリンドリー・ライブラリーの蔵書からバラに関する文献や図版をまとめたもの。

 リンドリー・ライブラリーは、イギリスの植物学者、園芸家、蘭研究家であるジョン・リンドリーの収集本が基になったもので、この植物学者自身も図を描いていた。本書にも作品が載せられているが、バラの絵というと、やはり有名なのはピエール・ジョセフ・ルドゥーテ。

 写真ではなく、カラーのイラストというのが、なんともいい感じである。

 日本で出版されていた昔の植物図鑑もイラストのものがあったが、写真が並べられたものよりも見やすい感じだった。