“積読”供養

溜まってしまった本を整理するため、“積読”に目を通すことにした。その記録。

『お父さんは時代小説が大好き』

今週のお題「何して遊ぶ?」

 世の中的には既にGWになっているようだが、仕事が入ってしまったので、自分にとっては明日からがGWである。

 今回のお題は、💭GW、何する?、ということなのだが、遊ぶというより、久しぶりに実家に帰るということがメインで、その道中はやはり読書をして過ごすことになると思う。新幹線と在来線で半日以上は費やしてしまうので、何冊か持っていく予定だ。

 そして、荷物になるので、薄い本が良い。

 

 “積読”の中にあったおそらく最も薄い文庫本が、

『お父さんは時代小説が大好き』 吉野朔実 著 角川文庫

『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』 吉野朔実 著 角川文庫

の2冊である。

お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き (角川文庫)

 この2冊は、『本の雑誌』に連載されていた「吉野朔実劇場」を纏めたものを文庫化した本である。確か、これ以降の本も刊行されていて、全部纏めた本も出されているはずだが、それは未購入である。

 そして、2016年に、57歳という年齢で突然亡くなってしまったためか、文庫化されたのは2冊のみのようだ。

 ちなみに『お父さんは~』の方の解説は、今年1月に逝去した目黒考二氏が書いている。そこで目黒氏は、“吉野朔実さんの漫画を読んだことがない”と書いているのだが、その後読んだのだろうか?

 自分は、この書評エッセイ漫画以外は読んだことがない。

 申し訳ないのだが、なんとなく、本来の作品である漫画の方は、手を出しにくい。

 書評が面白かったし、そのイメージの方がいまだに残っている。もっと長生きして、長く書評を続けていて欲しかったと思うのである。